決して死なぬ
気力で生きる強さを、福沢諭吉が、やはり体験の上かたいいます。
「気力の強い人間は、体が完全なのを維持して俗にいう『剛情に長命』する実例がある。とにかく自分は、この世にまだ用のある身である。今死んでは困るから決して死なないと一心決定して、平気剛情に身構えすることが、最大の療法である。たとえ病がおそってきても、少しも恐れたりするにたりない。したがっておそって来れば、追い払うだけのものである。結局、現代の医者は単に、有形の身体を調理するばかりで、なおまだ、精神力におよんでいない。」
石川啄木は歌って言います。
こころよく我にはたらく仕事あれ
それをし遂げて死なむとおもう
働く仕事は山ほどある、我にはたらく仕事あり、それをし遂げて生きようと思う決意で生きる。
平出(ひらいで)海軍大佐は言います。
「決して死ぬな。」
適切な言であります。
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